平素より格別のご⾼配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社はいよいよ創業11年を迎えました。多くのお客様に支えられ成長を遂げた11年でありましたこと、心より御礼申し上げます。

さて、『平成』から『令和』という時代を駆け抜けてきた当社でございますが、この時代の変遷においては、多様な変化を求められた企業様も多いのではないでしょうか。
当社もそのひとつで、技術者教育を主軸とする当社において、『技術変革』、『働き方改革』、『世代交代』というテーマは直近数年のビジネスを考えるうえで大きく関係するものでありました。
そのため当社ではこの変化に対応すべく様々な断捨離や次世代技術者の養成に向けた取り組みに専念して参りました。
技術領域の皆様におかれましては、この数年での技術変革が今後我々のビジネスにどれほど影響を与えるのかを肌で感じられておられるかと存じますが、もう10年ほど前のIT業界と今のIT業界ではエンジニアに対するスキルセットや企業インフラに求められる要求事項が大きく異なってきています。簡潔に申し上げるなら、これまでの若手技術者養成というのは全く通用しない時代となり、旧来のITセールスモデルというものでさえほぼ崩れてしまったものと考えています。
では今後、そうした次世代のITビジネスを支えていくのは誰なのでしょうか？それは言うまでもなく今の若い世代になります。
世界的に技術レベルが向上した今、それを超えていくというのはあまりに敷居の高い話ではありますが、まずその前提として、今ある技術をすべて使いこなすことから初めていかねばなりません。それをミドル・シニア世代が補填していくことも当然必要な策ではありますが、会社というのは、技術レベルというのを個人ではなく組織全体で考えなければなりません。そう考えた時に果たして、今の若い世代に対して適切なフォローはできているでしょうか。確かに、今の若い世代は離職率統計からも明らかなように10年前と比べ離職率が10%も増加し、育て甲斐がないということはあるかと思います。しかし、これは負のスパイラルを生みだす要因にしかなりません。いずれ誰かが離職してしまうということは仕方のないことでありますが、組織力向上のためのマインドを育てることは、次の会社での組織力向上にも繋がり、今後業界全体を支えることに繋がる大変意義ある行為であると考えています。今後一社でも多く、このような企業が増えることを切望しております。

最後に、今後の当社について述べさせていただきますと、私自身が、会社を長く存続させるための生存戦略といった保守的な考え方に興味はないため、これからも今という時代に本当に必要なサービスや仕組みを見極め、前衛的な活動を続けていこうと考えております。よって、一般的なIT分野での『人』ありきなビジネスモデルではなく、まだ見ぬ新しいビジネスを実現させたいと考えております。
私自身が、経営だけでなく、技術者として提案/要件定義/設計/構築/運用といったITの全行程を経験した今、『次世代のエンジニア』を育てるための本物の教育事業を始動します。

（2025.1.5）